過去からの贈りもの


物陰からそっ…とすり足で現れたくなるくらいにごぶさたです。
引越し、ひと月ほど前に、ぶじに終わりました。
準備の荷作りにくらべればたいへんスムーズに片づけも進み、
今ではすっかりおちつける部屋のていをなしています。
荷作りのあいだ1ヵ月ほど、ずっと視界のどこかにいた段ボールがいなくなると
ずいぶんひと心地ついた気分です。
あの直方体はしばらく見たくない。

引越しする度に思うのですが、越す直前の、
家財をまとめてしまったがらんとした部屋での借り暮らし感が、
なんともわくわくするのです。
越してすぐの、「自分の家じゃないところに帰る感」もとても好き。
見慣れない台所、新しいカーテン、初めて行くスーパー、
部屋も街も雰囲気がまるごと違って、それに慣れてゆく過程も楽しいのです。
最寄りの駅までの毎朝の道で、今までより空が広く見えることを見つけました。
ゆうべの月がほの白く残っていて、これからは毎日それを見上げながら歩けるんだなあと嬉しかったり。
そんなこんなで、繰り返しの毎日にもごきげんな今日この頃です。

そして、現金というか切り替えが早いというか、
もう一ヵ月前に住んでいた部屋の雰囲気が思い出せません。
おかしいな、毎日同じお風呂に入って、窓を開けて洗濯物を干したり
お湯を沸かしてコーヒー淹れたりしていたはずなのに、
その風景がもうぼんやり、細かくは思い出せません。
思い入れがなかった訳ではないのですが。
もちろんそこで得た縁とか、みずからの糧となる経験は手放しませんが
ある点ではさっぱりさよならしてなしにする、という行為がとても好きみたいです。

とはいえ、来た時よりもうつくしくと唱えつつ
退去時にすみずみまで掃除したのがよろしかったのか、
敷金がまるっと帰ってくることになりまして。
振り込まれるのは明日25日、これはもうクリスマスプレゼントということにします。
過去の自分からのセルフサービスやけどな。フロム自分トゥ自分。
しかも現ナマ。





新居近くでお友達と忘年会。
引越し終わりの開放感に、スパークリングなワインがうれしく染みました。
肉が好きなんですねって感じの写真が撮れました。
ええ、好きなんですよ、肉。














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